なすのうた ハンドクリーム
あかぎれが気になる季節ですね。
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木枯らしが強い冬の日に、手をつないで歩く人を見てた
自転車を押す君の横を、同じ歩幅で歩いていた、あの頃
どこか遠く知らない街で、二人暮らそうか 夢みたいなことを考えてたよ
今では誰もつながない手に、あかぎれだらけカサカサの手に
君がくれたハンドクリーム、すり込んでいく
傷跡は少し残ったけれど、君の温もりはもう無いから
冷えた両手をポケットに押し込んだ
いつからか距離をとるように離れていく君を見た気がする
抱きしめて引き止められたらよかったけれど、何故かそれができなくて
手と手つなぎ笑って話すことがうれしくて 好きなんだよ、君のことが、ずっと
今では誰もつながない手に、あかぎれだらけカサカサの手に
君がくれたハンドクリーム、すり込んでいく
潤いは少し戻ったけれど、無くした君は戻らないから
通りで君の面影を探してる
通りのむこうはいつもの冬の街
木枯らしが強い冬の日に、君と来た道を眺めている